風が少し冷たくなってきた秋晴れのある日、
私が縁側でうとうととしていると、語尾が変な隊長さんが声をかけてきた
「ちょいと、今暇ですかィ?」
「ぁ・・・?まあ、暇ですけどぉー・・・」
「なら付いて来てくだせェ」
「は・・・?」
隊長・・・、総悟はそう言って私の手を掴み歩き出した
Let's play hide‐and‐seek with.
「おっ、ちゃん来たかぁー!!」
少しして、私は総悟に連れられ中庭に来た
そこには何故か大勢の隊士達
「ちょ、なんなんですか近藤さん!!」
「ん?なんだ総悟言ってないのか?」
私の困った顔を見た近藤さんは苦笑して総悟に聞いた
「あ、そういやァ言ってねーや」
「ったく、テメェは役に立たねぇな」
総悟が頭を掻きながらそう言うと、
その横で壁に寄り掛かりながら煙草を吸っていた土方が呟いた
「・・・・死ね土方!」
総悟は何処からかバズーカを取り出し土方に向ける
土方は吃驚して持っていた煙草を地面に落とした
「テ、テメェ一体どっからバズーカ出しやがった!!;;」
「んな事ァ気にしねぇで歯食いしばってくだせェ」
「ぎゃぁああああーーーーーっっ!!!!!!」
ドォンと大きい音がして、一瞬にして回りは砂埃に覆われた
はそんな事は気にせず、近藤と話を進める
「ぉ、おい総悟お前なにし・・「で、近藤さん、私は戻っていいんですか?」
「ぇ、ま、待って!ちゃんを此処に呼んだのは理由があるんだよ;な、なあ総悟!?」
「死ね土方ァアア!!!」
「ちょっとォオオ!!!聞こうよ人の話ィイイ!!!!」
近藤は総悟に助けを求めたが、
肝心の総悟はバズーカの攻撃をなんとかかわした土方と取っ組み合いをしていた
数分後・・・・
「かくれんぼ?」
「はい、一緒にやりましょうよさん!」
なんとか騒ぎは収まり、は山崎から自分が呼ばれた訳を聞いた
その横では、近藤は泣きながら総悟と土方を説教をしている
「まぁ、いいよ。でも今この状況でできるわけ・・・?」
近藤さんは泣いてるし、
総悟と土方さんはまだ睨みあってるし・・・
が呆れた様に周りを眺めると、山崎は苦笑した
「です、よね;じゃあ俺と一緒にお茶しに行きませんか?」
「あーそれいい・・「それじゃ、さっさと隠れてくだせェ」
と山崎が楽しそうに話していると、
いきなりついさっきまで近藤さんに説教をされていた総悟が間に割り込んできた
「ぇ?何言ってんの総悟・・・」
「何って聞こえなかったんですかィ?」
「かくれんぼするんでしょ?そしたら普通じゃんけんして鬼決めなきゃ・・・」
「隠れるのはだけなんだからいいんでさァ」
「はァア!?;;」
私はなんか嫌な予感がして総悟から離れようとすると手を掴まれた
「今から一分でどっかに隠れてくだせェ、一分経ったら此処にいる隊士全員が探すんで、ハイ、スタート」
「ぇ、え!?何もう始まっちゃったわけ!?マジふざけんなよサディスティック王子!!」
は慌てて周りをキョロキョロ見ながら隠れる場所を探し出す
するとそれを見ていた総悟がニヤニヤ笑いながら言った
「早く隠れないと一分経っちまいやすぜー、あ、それからを見つけた奴はと付き合えるって事になっ・・」
「ホントふざけんなS男ォオオォオオーーーーッッ!!!!!!」
早くどっかに隠れなくちゃ・・・それも見つからない所に・・・
てかマジふざけんなよあのサディスティック・・・
いつか仕返ししてやる・・・
は仕返しの方法を考えながらも総悟たちから随分離れた所まで来ていた
「・・・そろそろ一分経っちゃってるよね、早く隠れなきゃ・・・あ」
はある部屋の前で立ち止まり、すぐにそこの襖を開けた
「此処の畳の下なら・・・ばれないんじゃない・・・?」
そう言っては早速一枚の畳を持ち上げ、その下に潜り込んだ
「一分経過しましたよ」
その頃総悟たちの方では、みんな張り切っていて所々で準備体操をしている者までいた
「じゃ、始めましょーかねィ」
「おし、みんな始めていいぞー!!!!」
「「「オォオオオォオッッッッ!!!!!!!」」」
近藤が隊士達にそう言うと、隊士たちはみんな表情を変えてその場から走り出した
「んじゃ、俺も行くか・・・」
「ま、精々頑張って下せェ、土方さん」
「あ?テメェは探さねぇのかよ」
「俺はそんな焦んなくても大丈夫なんで」
総悟が余裕な笑みを浮かべながらそう言うと、土方はそうか、とだけ言って自分も探しを始めた
どうやら・・・みんなが探し始めてみたい
さっきから外で変な雄叫びとか・・・とにかく色んな声がする
此処に隠れているから安心だと思うんだけど・・・でも、でもとっても怖い・・・!!;;
だって見つかったらそいつと・・・ううん、やっぱりそんなの有り得ない、考えたくない
あ、てかこのかくれんぼって制限時間とかないの・・・!?!?
は畳の下に隠れながら外から聞こえてくる声や、足音を耳を澄まして聞いていた
すると、遠くから足音が聞こえてくるのが分かり、
は息を呑んでその足音を聞き入ると、その足音はの隠れる部屋の前で止まった
ぇ・・・、嘘・・・、まさか此処の部屋を探す人がいるなんて・・・?
がそう思っていると足音の持ち主は静かに部屋の襖を開け、
ミシ・・・、と畳を踏む音がした
その音は段々の隠れている畳みに近付き、ある所までくると音がしなくなった
ガバァッ
「みぃーっけ☆」
が隠れていた畳は簡単に持ち上げられ、
そこには、怪しい笑みを浮かべた総悟が立っていた
「な・・・、なんで此処が・・・?;;」
「の事なんて何でもお見通しでさァ、てかみぃーっけ☆に突っ込んでくれないんですかィ?」
寂しいじゃねェか、と総悟はぼやきながらの手を掴み床下から出して自分の前に座らせた
「ぇ・・・、あぁ、気持ち悪・・・」
「なんでィ、折角可愛く言ってやったってのに」
「そんな気遣いいらないから、てかマジでなんで此処が分かったわけ・・・?」
は自分の髪や着物に付いた埃を取りながら総悟に尋ねた
の隠れた場所、それは総悟の部屋の畳の下だった
「あー、まあそれは企業秘密って事で」
「どんな企業だよ」
は溜め息を吐き、もう外で探している人たちを止めようと立ち上がった
「おっと、何処行くんですかィ?」
「何処って・・・、もう見つかったんだからみんなを止めなきゃ」
そう言ってが襖に手を掛けようとすると、総悟がの手を掴み
そのまま自分の方へ引っ張り抱き寄せた
「ちょ、ちょっと何すんの!?////」
「忘れちゃ困りますぜ、かくれんぼのルール」
総悟はニヤリと笑うと、の唇に触れるだけのキスをした
「俺がを見つけたんだから、もうは俺のモノでさァ」
「そ、それは・・・てか勝手にそんなこと決めないでよ!//」
は顔を真っ赤にしながら総悟の胸を押す
「あれー、おかしいですねィ、の好きな人は俺だろィ?」
「なっ、何言ってんの!?!?////」
「隠さなくったっていいんですぜ?」
総悟はそう言うと自分の腕の力を強め、より強くを抱きしめた
「・・・・それにしても隠すなんて、は可愛いですねィ」
「だ、だから、違っ・・・っ!?;」
が否定しようとすると、総悟はいきなりをその場に押し倒した
「つーことで、いただきます」
総悟は顔の前で手を合わせるとの服に手を掛けた
「はぁっ!?//ちょっと冗談抜きで・・「さぁーん何処にいるんです・・・あ」
が必死で抵抗していると、いきなり部屋の襖が開き入ってきた山崎と目が合った
「・・・・山崎ィイイイッッッ!!!!!」
「ギャアァアアアーーーッ!!!!!」
総悟はまた何処からかバズーカを取り出し、の上から退くと山崎目掛けてバズーカの引き金を引いた
「・・・・なんとか、助かった、のかな・・・;有難う山崎くん」
は少し乱れてしまった着物を直してから、
総悟に追い掛け回されている山崎に向かって合掌した
---END---
なんだこりゃぁああああああ!!!!!!!!!!!!ぇ
もうドロドロ・・・いや、なんつーんだろう、べとべと?ぇぇ
なんか微妙すぎないかコレェエエエエ!!!
ごめんなさい沖田さん!
こんなんで!!!ホントごめんなさい・・・!!
甘・・・じゃないかなこれ、やっぱり駄目かな・・・;;;;;
2006/10/20